体が疲れやすくなった原因は?疲労回復のために大切なこと

健康のためにストレッチをする女性
「以前に比べて疲れやすくなった気がする」「なんとなく体がだるい…」など、体の疲れでお悩みではありませんか。 今回は、疲れの原因を解説するとともに、疲れた体を癒すためのヒントをお伝えします。 疲れでお悩みの方や、疲れにくい体になるにはどうすればよいか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

体が疲れる原因は?

疲れは、大きく、肉体的疲労と神経的疲労の2つに分けられます。 それぞれの原因と理由について、詳しくみていきましょう。

肉体的疲労

運動や仕事を長時間続けると、誰でも疲れを感じます。肉体的疲労とは本当に体が疲れている状態で、末梢疲労ともよばれます。十分に栄養をとって体を休めたり、質の良い睡眠をとることで解消します。 また、喫煙すると血液のめぐりが悪くなったり、疲労の原因となる活性酸素が増え、疲れやすくなるといわれています。たばこを吸っている方はこの機会に禁煙するのもよいかもしれません。

神経的疲労

神経的疲労は脳が疲れを感じている状態のことで、中枢性疲労ともいいます。デスクワークなどで集中しすぎたりして目や脳が緊張した状態が続いたときに、脳の調整能力が効きにくくなって起こる疲労です。適度な休憩をとること、睡眠で十分な休息をとることが解決の近道です。 もし、疲れが長引いて回復しないなら、背景に何らかの病気が隠れている可能性があります。早めに医師の診察を受けることをおすすめします。

体の疲れを取るために大切なこと

疲れがたまってしまうと、体調が悪化したり思考能力が低下してしまいます。疲れを感じたら、できるだけ早く、疲れが浅いうちに回復させることが大切です。疲労回復の基本は、睡眠、食事、適度な運動です。

質の良い睡眠や休息

疲労がたまると自律神経が乱れ精神状態にも影響をあたえます。疲れでなかなか寝付けないと、睡眠によって疲労回復ができず、さらに疲れてしまう悪循環に…。 自律神経を正常な状態に整えるためには、スムーズな入眠がカギとなります。おすすめの睡眠方法は、入眠の3時間前からは食事をとらず、就寝1時間前に入浴を済ませ、寝室の明かりを少しずつ暗くしていくことです。スマホやモニターを見ることは控えめにし、ラベンダーやネロリなどのアロマを焚くのもよいでしょう。

疲労回復をサポートしてくれる食べ物をとる

疲れをとるためには、疲労回復によいとされる以下のような栄養素をとることも重要です。

ビタミンB群

乳酸など疲労の原因となる物質にはたらきかけ、炭水化物からエネルギーを生成するサポートをしてくれる栄養素です。豚肉やうなぎ、玄米、魚や卵、乳製品に多く含まれています。 疲れたときに甘いものを食べたくなる方も多いと思いますが、糖質の過剰摂取はビタミンB群の欠乏のもとです。摂りすぎには注意してください。

カルシウム

「イライラにはカルシウム」というように、精神的な疲れやストレスを和らげてくれると言われています。さらに、骨や細胞のはたらきをサポートしてくれます。小魚や小松菜、乳製品に多く含まれています。

ビタミンC

抗酸化作用があり、ストレスによる精神的な疲れを和らげてくれると言われています。免疫力をサポートする効果もあります。キウイやみかん、レモンなどの果物のほか、ブロッコリーや小松菜にも多く含まれています。

軽い運動(ストレッチやウォーキング)

ストレッチやウォーキングなどの軽い運動は疲労の軽減につながります。血流を良くし、酸素や栄養素を体のすみずみまで行きわたらせることで、疲労回復を早めてくれます。また、リフレッシュすることで気持ちもスッキリします。疲れを感じたときだけでなく、毎日の習慣にして疲れにくい体を手に入れましょう。

健康習慣を生活に取り入れたい方へ

疲れの原因や、疲労回復に効果的な方法をご紹介しました。 疲れた体を癒し、健康的な毎日を過ごしたい方の参考になれば幸いです。

参考文献

【特集】体がだるい・疲れ・倦怠感に要注意!原因と対策、考えられる病気まとめ|NHK 疲れがとれない原因とは?疲れにくい体を作るための3つの習慣|株式会社ルネサンス