便秘気味のときに良い飲み物は?

「便秘気味でお腹がゴロゴロしてつらい」「お腹が張るし、便意があるのに少ししか出ない…」など、お悩みの女性は多いのではないでしょうか。 デリケートなことだからこそ、人に相談しにくいことでもありますよね。この記事では、便通と水分不足の関係や、便秘気味のときにおすすめの飲み物についてご紹介します。

水分が不足すると便秘気味になる?

便秘気味になってしまう主な理由は、「不規則な食事や生活」「食物繊維や水分、脂質などの摂取不足」「低栄養」「ストレスなど精神的要因」「体質」などさまざまです。 なかでも、食生活の乱れや水分不足、ストレスは大きな要因となります。 特に、水分の摂取量が少ないと、便が硬くなってスムーズに腸の中を移動できなくなってしまいます。こちらが、水分が不足すると便秘気味になる理由と言われています。

便秘気味のときに良い飲み物とは?

まずは積極的に水を飲みましょう。水分は、1日1.5リットル以上を目安に摂取すると良いといわれています。 1日の水分摂取量が500ml以下の場合は、排便量が減少してしまうという報告も。朝起きてすぐにコップ1杯の水を飲むと、腸が刺激され、排便リズムが整うきっかけになります。一気にではなくこまめに飲む習慣をつけると良いでしょう。
便通に良いと言っても、水をたくさん飲むのは大変かもしれません。 そんなときは、便通をサポートするとされる栄養素が含まれた飲み物はいかがでしょうか。 市販されていて手に入れやすい、おすすめの飲み物をご紹介します。

冷たい牛乳

冷たい飲み物は胃や腸の反射を促してくれます。 また、牛乳に含まれる乳糖という炭水化物が体内細菌によって分解されると、腸の運動が活発になるため、冷たい牛乳は特におすすめです。 乳糖には便を柔らかくする働きがあると言われています。

青汁、スムージー

「便秘気味には食物繊維」とよくいわれるように、食物繊維が含まれる飲み物もおすすめです。 青汁やスムージーは、食物繊維をとることができるので、おすすめです。

甘酒

体内環境を整え便通をサポートする発酵食品のなかでも、甘酒は特におすすめです。 甘酒に含まれるオリゴ糖が腸の働きを活発にし、善玉菌を増やすグルコシルセラミドという成分も含まれています。 “飲む点滴”と呼ばれるほどビタミンBが豊富で、美肌や疲労回復のはたらきも期待できるため、女性の美と健康にうれしい飲み物といえます。

乳酸菌飲料、飲むヨーグルト

悪玉菌の繁殖を抑え、体内環境を整えてくれる働きがある乳酸菌。 ヨーグルトに含まれるビフィズス菌も乳酸菌の一種です。飲むヨーグルトや乳酸菌飲料は水分補給もでき、コンビニやスーパーなどで買ってそのまま飲むことができるので便利です。

コーヒー

「コーヒーを飲むと、なぜかお腹がゴロゴロしてトイレに行きたくなる」という経験がある方もいるのではないでしょうか。 それは気のせいではなく、コーヒーの豆カスを抽出・精製した後の液に含まれる「コーヒーオリゴ糖」という一種のオリゴ糖の働きによるものです。 オリゴ糖は善玉菌のエサになり、体内環境を整える働きがあるため、便通のサポートをしてくれます。

お茶

お茶のなかには、食物繊維やマグネシウム、善玉菌のエサとなるビタミンCを含むものがあります。 おすすめは、ハトムギ茶、ルイボスティー、ローズヒップティーなどです。カフェインを含まないものを選べば、妊婦さんでも安心して飲むことができます。
  

便秘気味かも?と思ったら、積極的に水分をとることが大切です。便通のサポートに役立つ栄養素を含んだ飲み物を上手に活用してみてください。

参考文献

便秘対策は、キホンを知ることから 知っておきたい「便秘」のこと(ゼリア新薬工業株式会社)
便秘と食事( e-ヘルスネット 厚生労働省)
乳酸菌( e-ヘルスネット 厚生労働省)
コーヒーは便秘に効果的!?飲み方のポイントを解説(健栄製薬)
便秘解消におすすめの飲み物(エスエス製薬)