女性の二人に一人が便秘気味で悩んでいます。また、最近、便秘気味で悩む男性も増えてきています。便秘は、肌荒れや肩こりなどの原因となる可能性もあります。 この記事では、便秘気味になりやすい人の特徴、改善方法などについてご紹介します。なかなか便通が改善しないとお困りの方、便秘気味の悩みを解消する方法をお探しの方はぜひ参考にしてみてください。
便秘気味ってどんな状態？
便秘気味の悩みの原因はさまざまで、男女共通のものもあれば、女性・男性特有のものもあります。
どのような人が便秘気味になりやすいのか見ていきましょう。
男女に共通した便秘気味の原因
日々の生活の中でストレスを感じている方は便秘気味になりやすいといえるでしょう。精神的ストレスは交感神経を興奮させ、これに伴い胃腸の働きが抑えられます。そのため、消化が悪くなると共に蠕動運動が弱まり、便秘気味になります。 睡眠時間が不足している方も同様の理由で便秘気味になる可能性があります。 食生活の乱れも原因です。好き嫌いが多かったり、同じような食事が続くと、腸に運ばれる栄養素が偏り、一部の腸内細菌が増え、腸内細菌バランスが崩れます。またアルコールを飲みすぎると悪玉菌が増えてしまい、腸内環境が悪化します。 便秘気味の方は、運動が不足している傾向にあります。運動不足により腹筋の筋力が落ちると排便する力が低下します。これは男女共通の原因ですが、どちらかというと女性によく見られます。 ダイエットに挑戦している方も注意が必要です。ダイエットする目的で食事量を減らすと、腸に運ばれる食物の量が減るので、そもそも作られる便が少なくなり、蠕動運動が抑えらえるというケースもあります。丸々、食事を抜くという方法はおすすめできません。
女性に特有の原因
女性の場合、身体の構造上の原因により便秘気味になる可能性があります。女性は男性に比べて骨盤が広い構造になっており、そのスペースに大腸が落ち込む場合があります。そうなると、大腸が強く折れ曲がり、蠕動運動が妨げられるとともに、便が通過しづらくなります。 また、女性はホルモンバランスによる影響を受けやすくなっています。排卵日から生理前、また妊娠中に増加する黄体ホルモンは、身体に水分を保持する作用を示すため、大腸内の水分が減り、便秘気味になることがあります。 女性の中には便意を我慢しがちな方がいます。職場が学校、旅先で排便することを恥ずかしがる方もいるようです。便意をがまんする習慣がつくと、便が腸内にとどまるため、さらに水分が吸収され、便がどんどん固くなっていきます。また、直腸の感覚が鈍くなり、便が溜まっているのに便意が起きにくくなります。
男性に多い原因
男性はストレスによって便秘気味になり悩む方が多い傾向にあります。これまでに述べたように、ストレスは胃腸の機能を低下させますが、強いストレスがかかったり、長期間続くと腸に良くない影響が出る場合があります。こうなると腸の調子がとても不安定になります。
便通を改善するためのヒント
では、便通を改善するためには何をすればいいのでしょうか。これまで述べたように、便秘気味の原因はさまざまです。原因に応じた行動が便通解消への鍵です。
ストレス解消
ストレスは胃腸の機能を低下させるため、便秘気味の原因になります。そのため、定期的にストレスを取り除く必要があります。ストレス解消方法は人によってさまざまなので、あなたにあった方法で実践しましょう。 睡眠、入浴、読書、軽い運動などはストレス軽減に効果的です。仕事や勉強効率を上げて時間を確保し、これらの習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。 食べることをストレス解消の手段にするのは注意が必要です。偏食や過食、アルコールの摂りすぎは腸内環境の悪化させるため、便通を悪化させる原因になります。食べることでストレスを解消するなら腸内環境を気遣うことを忘れずに。
食生活の見直し
栄養素のバランスはとても重要です。腸内には1000種を超える腸内細菌がおり、必要な栄養素が異なります。さまざまな食べ物をバランスよく摂取することで腸内細菌のバランスを整えられていきます。 また、食物繊維の摂取量を増やすことも考慮しましょう。日本人は食物繊維の摂取量が目標を大きく下回っています。食物繊維は腸を物理的に刺激するだけでなく腸内細菌の増殖にもプラスに働くので、便通解消には必要不可欠な成分といえるでしょう。 さらに、十分に水分をとることを忘れずに。いくら食事のバランスを改善し、食物繊維を十分に摂ったとしても、水分が不足しては便をスムーズに動かすことはできません。のどが乾いたら水を飲むのではなく、無意識に飲めるように、水を手元に置いておく習慣をつけるとよいでしょう。
適度な運動
運動には2つの側面から便通改善にプラスに働きます。一つは腹筋の筋力アップです。腹筋は排便するためにいきむために必要な筋肉ですので、腹筋の筋力アップは便通改善への第一歩になります。もう一つはストレス解消です。身体を動かし、軽く汗をかくと気持ちがスッキリし、ストレス軽減につながります。無理やり運動したり、過度に運動することは逆に精神的・身体的ストレスになる場合にあるので、運動の強度には注意が必要です。 どうしても運動する時間が取れないという方は腸もみマッサージを取り入れるのもよいでしょう。腸は、皮膚の上から触れてダイレクトに刺激することで、機能を上げることができると言われています。
快適な毎日を過ごすために快適な毎日を過ごすために、生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。
