便通の乱れは男女問わずに起こり得ますが、女性は男性よりも便秘気味になりやすい傾向があります。 この記事では、女性が便秘気味になりやすい原因や健康維持に大切なことをご紹介します。
原因や特徴
まずは、便通が乱れる原因をご紹介します。
身体の構造によるもの
女性は男性に比べて骨盤が広くなっています。骨盤が広いと大腸が骨盤内に下がってくる場合があります。そうなると、便秘気味による便通の乱れの原因になることがあります。また、女性は男性に比べて腹筋や横隔膜の筋力が低く、男性に比べると力みにくいことも女性に便通の乱れが起きやすい原因の一つに挙げられます。
ホルモン作用のバランス
ホルモンのバランスが便通の乱れに関係していると言われています。排卵日から生理前の期間や妊娠中は黄体ホルモンが増加します。このホルモンには腸内から水分を吸収する作用があるため、量が増えると腸内の水分が不足し、便通の乱れにつながることがあります。
無理なダイエット
もしかすると、ダイエットのために食事を減らしたり、丸々一食抜くという方もいらっしゃるかもしれません。食事の量が減ると、作られる便も減り、腸への刺激も減るので便通の乱れの原因になる可能性があります。
健康維持に大切なこと
健康を維持するためには、これまでに述べてきた原因をひとつずつ解決する必要があります。
食物繊維をとる
食物繊維は体内環境を整える重要な栄養素なので積極的に摂取しましょう。穀物ではライ麦粉やオートミール、野菜では切り干し大根やごぼう、キノコ類ではきくらげや干しシイタケが多くの食物繊維を含んでいます。
しっかり咀嚼する
せっかくバランスの取れた食事を摂ってもうまく使われなければ意味がありません。うまく使われるようにするためにはしっかり消化される必要があります。消化を助けるためにしっかり咀嚼することが重要です。咀嚼することで食べ物を細かく砕くためでなく唾液に含まれるアミラーゼと混ぜ合わせることで消化しやすくなります。
乳酸菌をとる
腸内には1000種類を超える種類の細菌が生息していると言われています、腸内細菌は、善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類に分類されますが、健康な状態での各菌の割合は7:1:2と言われています。便通が乱れている方の腸内では善玉菌が減り、悪玉菌が増えている可能性があります。善玉菌を補うためにヨーグルトなどを摂取して乳酸菌を補うことで便通の改善につながることがあります。
酵素をとる
食物に含まれる食物酵素には、消化管の中の消化酵素を助ける作用があります。そのため、食物酵素を摂取することは便通の改善につながります。
適度な運動を取り入れる
適度な運動は血流を促します。また、ストレスを軽減することで自律神経が整い、体内環境の改善につながります。しかし、なかなか運動する時間が取れないという方もいらっしゃるでしょう。そういう方には腸もみがオススメです。適度な運動や腸もみによって便通が促されれば、自律神経のバランスが整い、腸内環境へのよい影響も期待できます。
まとめ
今回は、女性が便秘気味になる原因や健康維持に大切なことをご紹介しました。 健康的な毎日を送るために、まずはできるところから試してみましょう。